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ダールと3少女 (2/2) [● 英ゴリラ]

 
今日の東京の雨 ... 骨にしみるほど冷たいわ!
予報によれば、土日も雨ね ... 炬燵でゴロゴロ?

さて、
私が読んだ Roald Dahl 著の児童書3冊を
作品発表の年代順に並べると以下のようになります。

  1966年     1982年    1988年
The Magic Finger (Dahl Fiction)The BFGMatilda








主人公である少女の性格について
60年代と80年代では、大きな違いが見受けられます。
それは、本人の 明確な意志 です。

明確な意志により、目的達成のための計画, 実行が本人主導
で発揮され、主人公の個性が際立つのが80年代です。
一方、60年代は、欠点にさえ思えた能力の有効な使い道を
偶然に見い出す ... 受動的で、主人公の個性は抑えられてい
る感じがあります。

80年代の2少女は、ともに積極的で行動力があります。
しかし、目標達成の手法に大きな違いも見受けられます。
82年の Sophie を 他力活用型 と表現するならば
88年の Matilda は 他力を要しない自己解決型です。

2人の手法で共通するのは、心理作戦 です。
Sophie は 夢に吹き込み、Matilda は 亡霊を用います。

心理作戦は、80年代社会の特徴でもありますね。
ありとあらゆる分野で、積極的に心理学が活用されました。
過剰で問題になったこともありましたが
現在では、あたり前になっていることも多いです。


ダールは、少年を主人公にした児童書も書いており
どんな風に描いているのかな? ... と、
いつか、読んでみたい気持ちになってきました。
ちょっと癖になる ... ファンが多いのに、納得しました (笑)

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コメント 1

Hide

私には、良くわかりませんが面白そう!
本を読む時間を下さい・・・神様。
呑む時間はありますが!
by Hide (2019-11-23 13:57) 

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