英ゴリ本 082 [ ▲ 英ゴリラの読書]
The Miraculous Journey
of Edward Tulane
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Written by Kate DiCamillo
[First published 2006]
新しい洋書4冊 の内、早速、1冊目を読んでみました。
主人公の Edward Tulane は、高級陶器製のウサギです。
耳と尻尾は本物の兎の毛, 手足が可動式,... という特別な品。
故に (?!) 自尊心が高く、愛されて大切にされるのは当り前
だと思っていて、相手に感謝も愛情も感じません。
まぁ、そもそも陶器ですから、中身は空洞 ... 感じる心
は、作られていません。
最初の所有者は、金持ちの娘。
Edward は、彼女に愛されますけれど
ハプニングで別れ別れになり
以降、次々に所有者が変わっていきます。
所有者は、貧富, 年齢, 性別, 状況が様々で
その人々に触れ、声を聞き、生活を見るうちに
Edward の空っぽの内側に何かが起きます。
愛や悲しみという感情の生成!
それなくしては、幸福や大切さも感じられません。
失う辛さに否定したくなる思いも、
絶望して諦めてしまう思いも、
また、感情を育てていくことになります。
放浪の最後に巡ってくる奇跡は、この本を
クリスマス に、もう1度読みたい気持ちにさせました。
平易な英語で書かれており、最近の中学生ですと
洋書でも読み進められると思います。
挿絵も良いです。
翻訳本もありました!
1,540円