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SF的展開 [書店]

 
最近、懐かしい本を色々と読んでいて
あらためて思うのは
過去も現在も、人間社会の構造が変わっていない
ということ ... 未来を占うSFも、結局、それです。

これを変えないと、
犠牲者を出しながらの歴史のリプレイ ...
登場人物, 背景の色を多少変えたところで
所詮は小手先 ... 読者は、本筋に飽きがきています。

で、作家らは考えたのではないでしょうか?
 肉体からの離脱!
当初、「人間とは何か?」の哲学的思索と
やや宗教的な臭いを感じさせるものも含め
数々の作品が生み出されましたが、
その後のSF展開は鈍いものでした。

やっぱり肉体が無いと人間ではないでしょう ...
人間が登場しなくては話が面白くないでしょう ...
と、いうことだと思います。

肉体が無いという意味では、 ロボット, AI機器も同様
ですが、こちらは、目に見える形が存在するため
人種差別, 宇宙人の地球侵略に似た展開が多いようです。
他には、コンピュータの完全管理に甘んじた人間が
種としては肉体的に保全されていても
精神性は滅んでしまった ... という展開も多いです。

時間旅行, 仮想現実, 超能力も、 本筋は リプレイです。

SF小説は もう、ネタ切れ なのか?!
SF小説は 社会構造を超えられない のか?!

目の覚めるような展開のSFを読んでみたい ...!
人間の「想像したことを実現化してしまう」という癖を
有効活用するならば、苦痛・破滅ではない展開の話を
読みたいものです。

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