イタ鳥本 002 [ ▲ イタリア鳥の読書]
Vita da... api
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di Daria Panettieri
[edition originale 2003]
知人から借りた、子供向けの本で
タイトルは「ミツバチの生活」です。
ストーリーものではなく、
ミツバチの生活, 蜂蜜の種類, 蜂蜜製品について説明
しています。
大人が読んで特に面白いものではないと思います。
「そう言えば、働きバチはメスだったわね~」
などと、思い出したりする程度です。
絵も著者本人によるものですが、あまり上手ではなく
絵本としての魅力も薄いものでした。
昨日、「大学入学共通テスト」のフランス語をやった
ところ、蜂・蜂蜜の話がありまして、それで何となく
この本も、記事掲載したくなりました。
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イタリア語で「蜂」は、女性形 ape (複数:api)
雄のみは fuco (複数:fuchi) で、「怠け者, 役立たず」
の意味でも用いられます!
雄の蜂は、蜜の収集も何もしません。
ただ、女王と交尾するだけです!
えっ? それは素晴らしい生活?... いえいえ、
用が済むと死にますよ
女王のお眼鏡に適わない場合は
家 (巣) から追い出されて野垂れ死にですよ
英語で「蜂」は、bee, 雄のみは drone です。
drone には、イタリア語同様「怠け者, 役立たず」の他に
「退屈な話 (をする人)」という意味もあります。
羽音のブンブン音が単調な持続低音だから、らしいです。
フランス語で「蜂」は、女性形 abeille です。
雄のみは faux bourdon で、直訳「偽のマルハナバチ」です。
姿を見間違えることから、そう呼ばれるようです。
bourdon (マルハナバチ) は「憂鬱, 気の滅入り」の意味にも
用いられます。
理由は 英語と同じ羽音なのですが、意味合いが逆転して
聞き手の立場になっている点が面白いですね?