紅葉と秋柳 [ ▲ 外国語 (一般, 雑誌)]
昨日に続き、東京は晴天で温暖です。
暦の上では「冬」ですけれど
感覚的には「初秋」です。
昨日は、立川の昭和記念公園へ
イチョウの紅葉を見に行きました。
並木と落葉の黄金色を堪能できて幸福気分
フランスのイチョウ並木を想い出しての郷愁
もありました。
「イチョウの実」である「銀杏」の種は
加熱して殻を割ると、翡翠色が美しく
秋の食卓に彩りを与えてくれますね。
イチョウは、恐竜時代から氷河期を生き延び、
「生きた化石」と呼ばれています。
植物では少数派の「雄雌異株」です。
花暦で、11月は「柳の月」
柳も、雄雌異株の植物として知られています。
秋, 柳, から、中国の詩人「王士禎」(おうしてい)
を連想しました。 「秋柳」の詩が有名です。
王士禎は、中国山東省で
中国支配が明から清に移る
動乱期に生まれました。
山東省は、無抵抗のまま
清に下ったため、早々に
新政権に取り込まれて
しまいます。
成人して清朝に仕え、順調に出世しつつも
失われた文化, 故郷に対して、何か釈然と
しない憂愁の念を生涯持ち続けたそうです。