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老いの旅 [旅行社]

 
いや~、昨日の東京は暑かったですね!
掃除をしていて汗をかくのは、久しぶりです。

おくのほそ道: 付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄 (岩波文庫)ところで、
身辺整理をしていると
思い出す「おくのほそ道」

思い出すと言っても、
作品として覚えているのは
「序文」だけですけれど!


昔、定年退職後の話しとして
自由な時間ができるので
ゆっくり旅をして回りたいと、言う人が多く
「おくのほそ道」巡りをされた方もいました。
懐かしいです。

「おくのほそ道」序文
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふるものは、日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
よもいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋にくもの古巣をはらひて、やや年も暮、春立てる霞の空に白河の関こえんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取るもの手につかず。
ももひきの破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて、住める方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、
  草の戸も 住替る代ぞ ひなの家
面八句を庵の柱にかけ置く。

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「面八句」は、現代で言うところの「旅ノート」の
第1頁目でしょうか?
これから始まる旅への思いと、
住み慣れた古家を次の代に託し、引き継がれていく
ことへの想い ...

定年後の趣味に「俳句」も人気がありましたね?
吟行で訪れた地から送られた絵葉書も、古い箱から
出てまいりました。

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