英ゴリ本 051 [ ▲ 英ゴリラの読書]
English Fairy Tales
2. The Three Sillies
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by Anonymous
collected by Joseph Jacobs
[First published 1890]
冒頭から、タイトル通り「3人の愚か者」が登場します。
この3人は、一家です。
まず、娘が、ビール貯蔵庫の梁に挟まっていた木槌を見つけ
そこから、不幸な馬鹿げた想像を巡らせて、泣き出します。
その想像話を聞いた母親も泣き出し、そして父親も...
娘の求婚者は、その話を聞いて、泣き出... さなかった !
「私は多く旅をしてきたが、
こんな馬鹿げた一家には、会ったことがない !
Good-bye !」 え~、破談 !?!
「これから、また旅に出るよ。
そこで、貴方3人より、もっと愚かな3人がいると
判ったら、戻ってきて、娘と結婚しよう」
そして、旅先で... 出会いますよ。
もっと、愚かな3人に !
1人目は、屋根に生えた雑草を食べさせるため、
牛を屋根に上げようとする女。
2人目は、手を使わないから、ズボンを履くのに
毎日1時間もかける男。
3人目は、池に映った月を、何とか掻き出そうと
四苦八苦している男。
これで、求婚者は娘の元に戻り、結婚しました... とさ !
この民話の最後のコメントが、結構、皮肉です。
If they didn't live happy for ever after,
that's nothing to do with you or me.
(2人が、その後、幸せに暮らしたかどうかは
私達には関係ないことさ !)
「めでたし、めでたし」で終わらないところが
イギリス流 ????
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