英ゴリ本 080 [ ▲ 英ゴリラの読書]
English Fairy Tales
20. Henny-penny
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by Anonymous
collected by Joseph Jacobs
[First published 1890]
雌鶏の Henny-penny は
とうもろこし畑で食事中に何かが落ちてきて
頭に当たったのを、空の欠片だと思い込み
一大事! 空が落ちてくる!
と、王様に報告するために急ぎます。
途中で、雄鶏の Cocky-locky に出遭ったので
事情を説明して、同行します。
途中で、雌のアヒル Ducky-daddles に出遭い
次に、雌のガチョウ Goosey-poosey
次に、雄の七面鳥 Turkey-lurkey
そして、雄のキツネ Foxy-woxy
と、同行者が増えていきます。
Foxy-woxy が王様の所へ行く道を知っている
と言うので、皆でゾロソロ後に続いたところ、
そこは、狭くて暗いキツネの住処でした
七面鳥, ガチョウ, アヒル, の順で餌食となり
そして 雄鶏を襲うも殺すに至らず
Cocky-locky は、大声で Henny-penny を
呼びました。
彼女は、踵を返して一目散に逃げ出し
王様に「空が落ちてくる」話をすることは
決してありませんでした。
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これとよく似た話を読んだことがありました。
登場する動物など、違いはありますが、
結局、狡賢いキツネの1人勝ち!でした。
今回登場の動物たちの名前は、何となく意味
ありげですよね?
(penny) 小銭・端金 で
(pen) だと、家畜を入れる小さな囲い
(lock) 閉じ込める
(daddle) よたよた歩く
(poose) 結婚させる, 結びつける
(lurk) 潜む・待ち伏せする
(wox) は 古い英語:(wax) の過去形で
思い通りにされた (なった)
狭い世界に籠っていた人 (世間知らず) が
よたよた歩いていると、待ち構えている
悪人に引き寄せられて、思い通りに操られ
酷い目にあいますよ ... みたいな???
Henny-pennyが早とちりしてしまったのも犠牲が増えた原因みたいですね。海の向こうでもやっぱりキツネは悪者なんですね(^^
by プー太の父 (2022-12-04 08:20)
プー太の父 san,
私が昔読んだ話では、デマを飛ばした雌鶏が1番最初に喰われたのですが、この話では唯一生き残った!のが印象的でした。
今のところ、善良なキツネが登場する西洋話には出遭ったことがありません!
日本だと神として祭られたり、可愛い話もあったりするのですけれど... 化かされる話も!(笑)
by sasanono (2022-12-04 22:22)