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喪中葉書 [迷い猫道 (雑記)]

 
11月になりますと、郵便受けの中に
喪中葉書を見つけることが多くなります。
私の年齢が上がるにつれ、増えてゆくこと
なのでしょうけれど、
ここ3年に、COVID-19 流行の影響もある
のか、一気に増え、今年は特に枚数が... ...

近年、喪中葉書の文面も多様になりましたね?
昔のものは、殆ど全て同じで
 喪中につき
 年頭のご挨拶を
 ご遠慮させていただきます

この3年のものは、最後の1文が
 控えさせていただきます
 失礼させていただきます
 ご遠慮申し上げます
の、3パターンに分類できるようです。
私の感覚では、第1型は 感じ良く、
第2型は イマイチで、第3型は 感じ悪い。

「遠慮」とは、諸々の事情を考慮して
言動を控えることですから、
文外に「遠慮」を読み取ることのできる
第1型は良いと感じます。
「失礼」は、礼儀を欠く無作法の意味で
急場などのやむを得ない失礼はいいとして
正式文書で「させていただく」と言うのは
あまり印象が良くないです。
「失礼とは存じますが」の含みを感じるか
... どうでしょう?... で、イマイチです。
第3型は、自分が遠慮するというより
葉書を受け取った相手に控えるによう促す
内容になっており、感じ悪いです。

再編成された敬語 について、よく知らない
ので、そう感じるのだと思われます。
ある時から「二重敬語」に拘る若者が増え、
その理由は、禁忌 として習ったからでした。
かつて、一般に「献上語 (けんじょうご)」と
呼ばれる最上級の敬語がありましたけれど、
二重敬語を禁忌とする新ルールで排除された
ようです。

日本の敬語使用は、年齢, 地位, 立場,...等に
対する「わきまえ」の要求度が高かったので
もっとフラットに、シンプルにしましょう!
... の考えには、大賛成 です。
その一方で、言葉の仕様を変えられてしまうと、
与える印象も変わって、お互いに伝わるものに
誤解が生じますよね?

で、思うのは、厳密な 禁忌 を設けずに、
もっと大らかに、流通・変遷に任せたら?
若年層が「二重敬語だ。常識無いな」とか
年配者が「感じ悪い。常識無いな」などと
判断せず、互いに「あっ、時代だな!」と
思えるような余裕 (ルーズさ) は必要では?
そもそも、用件さえ伝わればいいのなら、
敬語なんて不要な代物 ... [あせあせ(飛び散る汗)]
気持ちを伝える・伝わることを大切にした
表現なのですから!

昔の文例集は、
若者の敬語チェックが厳しくて (苦笑)
もう会社では使っていませんが、時代変化の
資料として面白いものかも知れませんね? (笑)

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