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フラ鳥から王子様星へ (35) [ ▲ 星の王子さま]

Le Petit Prince (French)本文全27章の第21章の3です。

王子様が去っても
狐には「麦の色」があるのだと言います。

つまり、それは 思い出 ...
季節が麦の色を黄金に輝かせると
それは、狐には、王子様の髪の毛の色を想わせる ...

それから、狐は、王子様に
自分に別れを告げる前に、あの薔薇の庭を再訪すること
を勧めます。そうしたら、秘密の贈物をくれると言います。

 Tu comprendras que la tienne est unique au monde.
 (君の薔薇が、世界に1つしかないものだと解るだろう)

王子様が、自ら
水をやり、覆い, つい立て で保護し、害虫を駆除し、
不平不満, 自慢 を聞いてやり、時には沈黙にさえ耳を傾けた
... その薔薇は、もはや、他の薔薇と同じではありません。
外見はそっくりでも、想う心が違うのです。

特別なもの ... 希少価値でも、社会評価でも、価格価値でも
なく、その人の「想う心の強さ」によって生まれる価値 ...

想う心を育てたのは
気を配り、手をかけて、日常の時々の事をやってきた時間
でした。

そこに、狐が「友達になる (se faire des amis)」とは言わず
「手懐ける (apprivoiser)」という語を使った意味が隠れて
いたように思います。初めて会った相手でも、友達にはなれ
ますからね!

戻ってきた王子様に、狐は約束の贈物をします。
それは、次の言葉でした。

 on ne voit bien qu’avec le cœur.
 L’essentiel est invisible pour les yeux.
 (ものごとは、心でしかよく見えない)
 (大切なことは、目には見えないんだよ)

人間たちは忘れてしまったけれど
決して忘れてはいけないよ

それからね

 Tu deviens responsable pour toujours
 de ce que tu as apprivoisé.
 (手懐けた相手には常に責任を持つべきなんだよ)

王子様は、この言葉も忘れないよう、繰り返しました。

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コメント 2

Hide

手懐けた相手は常に責任を持つべきですか・・・
この言葉を何度も繰り返しましたが・・・
手懐けた人・・・居ません><
by Hide (2019-08-23 11:28) 

sasanono

Hide さん, おはようございます!
私はフランス鳥を手懐けたい ... ですが、
「決まった時間に来る」などの作法ができずに
なかなか、どうも ... (?!) な関係です。
手懐けた人 ... う~ん ... 夫とか?(笑)
by sasanono (2019-08-24 08:26) 

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