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英ゴリ本の楽しみ - 2 [● 英ゴリラ]

 
前回引き続き、English Fairy Tales を題材に、
少々書いてみようかと思います。


4. The Old Woman and Her Pig
6ペンス銀貨は、イギリスで「幸運の御守り」と考えられ
ています。その根拠は、マザーグース説もあるようですが、
定かではありません。
おばあさんが見つけた銀貨は、ちょっと曲がっていたので、
幸運の方も、スムーズには訪れなかったようですね !

マザーグースには、曲がった6ペンス銀貨をみつけた
おじいさん ! の童謡がありました。

*The Crooked sixpense*
There was a crooked man, and he went a crooked mile,
He found a crooked sixpence beside a crooked stile;
He bought a crooked cat, which caught a crooked mouse,
And they all lived together in a little crooked house.


5. How Jack went to seek his fortune
西欧の民話で、 Jack という名の登場人物は、
強い好奇心と冒険心を持っているような気がします。
かなりの強運の持ち主で、思いがけない富を得ると
いうイメージです。
Hans 同様に、今後に登場する Jack のキャラクター
にも、注目していきたいと思います。

この話 (イギリス) の Jack は、人間の少年です。
ブレーメンの音楽隊 (ドイツ) では、その代わりとして
老いたロバが、未来を信じて旅に出ます。
しっぺい太郎と同様、元が口承ですので、時代区分は
難しそうですが、地域差は、研究できそうできそう !


6. Mr. Vinegar
Vinegar 夫妻が、泥棒たちから手に入れたのは
40枚のギニー金貨でした。
40ギニー = 840シリング = 10,080ペンス
ですから、第4話のおばあさんが、6ペンスで1匹の豚を
買えたのを見ても、最初の買物 (牛1頭) が、かなり損な
取引だったと分かります。
ちなみに、15世紀の牛1頭の相場は10シリング程度
だったようで... [たらーっ(汗)]

酢という姓も... 気になりますよね。葡萄酢です。
調べてみると、vinegar には、不機嫌な態度・言葉
という意味もあるようです。

主人公の Mr. Vinegar は、奥さんが自宅を粉砕して
も怒らなかった温厚な性格です。
不機嫌になったのは、オウムに嘲笑された時 !

帰宅した夫が手ぶらだったのを見て、奥さんは、
with a heavy dose of vinegar (ひどく不機嫌で)
あったことは間違いありません !!!
で、a sound cudgelling をお見舞いすることに... !
cudgel の意味は、棍棒, 棍棒の一撃, 棍棒で打つ [むかっ(怒り)]

結局、最後は夫妻共々、確かに Vinegar でした。(笑)


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