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英ゴリ本 054 [ ▲ 英ゴリラの読書]

 
English Fairy Tales (Dover Children's Classics)English Fairy Tales
5. How Jack went to seek
  his fortune
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by Anonymous
collected by Joseph Jacobs
[First published 1890]



ある朝、少年ジャックは幸運探しの旅に出ます。
その途中で出会った動物たちが次々と旅の同行者となります。
猫, 犬, 山羊, 牡牛, 雄鶏です。

夜になり、休憩する場所を探している時、明かりのついた家
が見えました。窓から中を覗くと、泥棒たちが金を数えてい
ます。ジャックは動物たちに、合図をしたら、ありったけの
騒音を立てるように指示します。
ニャー, ワンワン, メェメェ, モーモー, コケコッコ~ !!!!!!

突然の異様な音に、泥棒たちは驚いて家から逃げ出し、
ジャックたちは、その間に家を占拠します。


そうです !  これは、まさに、
グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」のイギリス版です。
グリムでは、最初の旅人は、老齢退職したロバでしたよね*
その他、動物の種類や数に多少の違いはあれど、出処は同じ
だと思われます。


金を置いて逃げた泥棒たちは、夜間に1人を偵察に送り込み
ましたが、彼の報告を聞いて、奪回を断念したと思われます。
その報告は、次の通り :
 揺り椅子に腰かけようとしたら、
老婆に、編み棒でつつかれた ... 猫です。
 金を探してテーブルのところに行ったら、その下にいた
靴職人に、千枚通しでつつかれた ... 犬です。
 2階では、脱穀作業中の
男に、殻ざおで打たれた ... 山羊です。
 地下室では、木を切る作業中の
男に、斧で殴られた ... 雄牛です。
 それでも、屋根の上の見張りが、大声で
Chuck him up to me-e!
(そいつを、俺のところに投げてよこせ)
と叫び続けていなければ、気にしなかっただろう
... って、雄鶏が1番怖かったのね。


ところで、泥棒には "Chuck him up to me-e!" と
聞こえた言葉... 本当のところは、何だったのでしょう?
chuck は、鶏のコッコという鳴き声を表す単語でもある
ようですから、単なる寝言かも (笑)
ちなみに、コケコッコ―は、cock-adoodle-do !


タグ:読書 英語 洋書
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Asond

昔ブレーメンに滞在した、仕事で暮から正月にかけてひと月ほど滞在したが、古い街並みがなんとも素敵な町だ。
町の中心に音楽隊のブロンズ像が有った。
おとぎ話を知ったのはずっと後だったが。懐かしいです。
思い出はオヒョウのフライ。以前ブログにアップした。
by Asond (2015-08-17 19:05) 

sasanono

Asond さん,
びっくり! オヒョウは巨大カレイなんですね!
オヒョウの唐揚げは、まだブレーメンで
人気メニューとして残っているのかなぁ?
それにしても、現役時代は海外出張が多くて
楽しくも大変でしたね*

by sasanono (2015-08-19 17:26) 

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