自己紹介でシ～ン

　
レベル分け試験の翌朝、学校掲示板に「クラス・名前のリスト」と「時間割表」 が貼りだされました。２つを 少し離して掲示すればいいのに、真横に貼ってあります。時間割表を写している人は、なかなか動きませんから、当然に凄い人だかりで、近寄れません。

ようやく、リストを見るに至り、思わず固まりました。
上級クラスだったんです。
有り得ないから、本当に、もう !
独学の私は、フランス語を話した経験がゼロに近い… って、
そう言えば、レベル分け試験に「会話・面接」は、ありませんでした。

試験で実力以上のクラスに入れられてしまうことは、日本人には よくあることのようです。特に、独学者の場合、文法中心学習になり易いから、試験の得点が高くなっちゃうんですね。

教室に行き、担当の先生に事情を説明しましたが、「取り敢えず、様子を見て」と言われ、様子なんか見なくても全然無理だと分かっているのに… 仕方なく、着席。

授業は自己紹介から始まりました。　
各人に先生が質問したり、生徒も積極的に質問したり…
で知ったことには、(私以外の) 全員が欧州共通フランス語試験 DELF/DALF の資格保持者だということ。B２を持っていて、これから C１を取得し、フランスの大学に入学しようという若者達だったのです。
DELF/DALF は、日本では知名度が低く、フランス語学習歴の浅い私には馴染みがありませんでした。

流暢にフランス語を操る若者たちに、完全に固まった私は、自己紹介で「今日、生まれて初めて１度に３フレーズ以上のフランス語を話しました」と言ってみた。　シ～ン !

あれから５週間... 今、思い出しても、居心地が悪い。

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