SSブログ
 ▲ イタリア鳥の読書 ブログトップ
- | 次の1件

イタ鳥本 001 [ ▲ イタリア鳥の読書]

 
Il Giudice E Il Suo Boia (Garzanti - Gli Elefanti)Il giudice e il suo boia
----------------------------------
di Friedrich Dürrenmatt
traduttore : Enrico Filippini

[lingua originale Tedesco]
[edition originale 1952]



以前も書きましたが、私の洋書読書の対象は、基本的に
その言語の Native が書いたものです。
例外も、作者自身が執筆・翻訳したものを掲載していた
のですが、早くも、また、ルール破壊 ! (笑)

本との出遭いも、大切でしょう ?
... ということで、作者はスイス人で、原書はドイツ語で
イタリア人がイタリア語に翻訳した本の紹介です。


犯人捜しの「推理小説」として読み出したのですが、
ストーリーの主題は、明らかに、それではなく、
「司法の限界」と「果たされぬ社会的正義・人間的正義」
だと思われます。可愛い表紙絵とは裏腹に、重いテーマです。

短編の推理小説形式ですから、あまり詳しく書きますと
読み進める楽しさを、完全に奪ってしまいそうです。


まず、警官の他殺死体が見つかり
その警官が、犯罪組織で潜入捜査をしていたことから
組織のボスは、当然、有力容疑者です。

その捜査を担当したのは、定年間近の老刑事と若手警官です。
老刑事は、癌宣告を受けており、
殺された警官は、彼の腹心でした。

仕事の権限の期限, 命の期限,...
それらの期限が切れる前に、人は、やり残した事を果たそう
と努めるものです。
そのために、老刑事がとった行動とは... ?

本のタイトル「裁判官とその死刑執行人」...
裁判官とは、誰で
その裁判官を処刑したのは、誰なのか... ?

nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
- | 次の1件  ▲ イタリア鳥の読書 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。