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1からが、いい [● フランス鳥]

 
1からはじめるフランス語作文
フランス語学習の第16冊目
(2,310円)
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あれっ、この作文の本は、エサの貯蔵庫にストックされていなかったのでは ? 


はい、そうなんです。最初にパラパラと見た時は、何だか簡単そうで「全然1からやりたくない !」と思ってしまいました。 
でも、イタリア語検定3級の学習で、逃げ回っていた作文学習に取り組んでみたら、平易な文すら書けないという自覚を無視できなくなりました。それで「1から… がいい !」という結論に達したわけです。

本書は、かなり良書だと思います。 
最初に C'est un livre. の様な文を載せているので、This is a book... 使わな~い… という気持ちにさせられてしまうのですが、段々とイイ感じになってきます。
同義語や、複数の意味のある単語の使い分け、時制による感情表現など、私が作文をする上で欲していた内容とピッタリでした。

例えば、時制の一致ではなく、単独で会話文に登場する 大過去 !
例えば、歴史などではなく、最近の出来事を語る文章に突然出現する 単純過去 !

文章を読みながら 軽くひっかかってはいたものの、大意にさほどの影響がなく、文章把握問題では正解できてしまいます。
が、自分で書くとなったら、話は別です。表現できないばっかりに、 話の内容を変えてしまう (って私のこと) 前に、1つ1つのセンテンスで表現される感情・感覚を理解しておくのは、本当に大切なことだと思いました。

基礎編・表現編・応用編の3部構成になっていて、特に基礎編・表現編は簡単そうに見えます。それは、難解な単語や表現を避けているからです。重点は、似通った文に含まれる違いの方に置かれています。 

解説が丁寧で分かり易いので、かなり好感度が高く、著者の山田博志氏の書いている他の学習本も試してみたくなりました。 
残念ながら、現時点での発見はありません。

でも、仏語学を教授されている筑波大学のHPに掲載されていた「研究テーマ (自己紹介)」,「仏語意味論 (授業紹介)」の短い内容を読んで、ますます次回の学習本に期待を寄せている私です。
以下、上記HPからの抜粋…

■ 現在の研究テーマは二つありますが、一般的にいえば、言語が持っている曖昧さ ― 必ずしも悪い意味ではありません ― に興味を持っています。なぜ曖昧さが存在するのか、実際のコミュニケーションの場では、その曖昧さがどのように解消されるのかを、フランス語の文法を中心に研究しています。

■ 言葉にはいろいろな側面があり、様々な角度からの研究があります。この授業では文字通り、意味を中心に考えていきます。語の意味とは何か、それを言葉を使って表すにはどのような方法があり、また難しさがあるのか、人はどのようにして語の意味を学んでいくのか、文の意味は文を構成する語の意味の総体なのか、文脈や状況は文の意味にどのように影響するのか、などといった問題について、時には日本語や英語と比べながら、自由に考えていきたいと思っています。


タグ:フランス語
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