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先日に思い出した童話 [ ▲ 日本語 (一般, 雑誌)]

 
風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版) (講談社青い鳥文庫)風の又三郎
作者 : 宮沢 賢治
    [1896 (明治29) 年
      ~1933 (昭和8) 年]

発表 : 1934 (昭和9) 年

    
半世紀以上の時を経て、読み直してみました!
有名な童話ではありますが、軽く内容を ...

夏休みが終わり、二学期の始業日。風の日、
山間の小さな小学校に転校生がやってきます。
他の生徒とは、外見が明らかに異なる男の子です。
遠巻きに眺めているうちに、4年生の嘉平が
「あいつは、(風の) 又三郎」だと言います。

その転校生は、赤毛で、熟したリンゴの様な顔に
真っ黒でまん丸の目をしていました。
灰色の上着, 白い半ズボン, 赤い半靴, という服装
も、その地域では異色です。
そして、話す言葉は「標準語」でした。

名前が「高田三郎」だったこともあり
生徒たちの間で、彼は「又三郎」になります。
そして、何かと「風」と関連づけて意識します。

印象的な場面は、嘉平が逃げた馬を追いかけて
行く先を見失い、風の中で不安と疲労と寒さに
朦朧とした時に見た 幻想 です。
 ガラスのマント を羽織り
 ガラスの靴 を履いた「又三郎」が
 傍で空を見上げていたかと思うと
 ひらっと舞い上がる ...

6年生の一郎は、嘉平ほどは信じていないものの
ある朝、強い風の日に「又三郎」の歌を聞いた気
がして、何か予兆の様なものを感じます。
落ち着かない心地で、早々に学校に行き、
急な転校で、「又三郎」が去ったことを知ります。

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子供同士、いろいろな遊びをしますが
やはり、村の子供との違いを感じます。
ほんの短い間の交流 ...
一緒に過ごした時間や出来事が
「風の又三郎」という呼び名ゆえに
まるで夢だったような、そんな印象を残します。

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「高田三郎」君は、北海道から
鉱山技師である父親の仕事の都合で
転校して来て、また北海道に戻りました。
モリブデンという鉱石を採掘する予定が.
急遽中止になったということでした。
その名前だけ憶えていた鉱石を、今、画像で見ました!
ピカピカ美しい [ぴかぴか(新しい)]

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Hide

今晩は〜!只今起きて目覚めに灘の「甘酒」を
飲みましたが 又、すぐに眠くなる事でしょう!
風の又三郎が読みたくなりました、太田さんの
イラストも素敵ですね!では又・・・三郎><
by Hide (2022-01-23 20:09) 

sasanono

Hide さん,
こんにちは~*
現在 Amazon で購入できる本の中から
表紙で決めて載せました!
絵の感じ、いいですね!(黒髪ですけど:笑)
私が子供の頃に読んだ短編集は、イラスト
が付いていませんでした。
by sasanono (2022-01-24 13:13) 

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