英ゴリ本 074 [ ▲ 英ゴリラの読書]
English Fairy Tales
14. The story of little pigs
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by Anonymous
collected by Joseph Jacobs
[First published 1890]
「3匹の子豚」の話は
ディズニーのアニメ映画で観た人
も多いのでは?
本書の話は、それより少し長くて
3匹目の子豚の処世術 (!?) が
なかなか、です。
最後は、少し怖いです。
3匹の子豚を養えるほど家計が豊かではない雌豚は
彼らを幸運探しの旅に出します。
1匹目は、藁で家を建て
2匹目は、ハリエニシダ (furze) で家を建て
どちらも、狼に扉を開きませんが、
息で家を吹き飛ばされ、喰われてしまいます
3匹目は、煉瓦で家を建てます。
狼は、どんなに息で吹いても家を壊せないので
別の手段を思い付きます ... 釣り!
餌で豚を釣って、強固な家から誘き出す作戦です。
狼「明朝6時に、スミスさんの畑に一緒に行って
夕食の材料を手に入れようよ!迎えに来るよ!」
狼「明朝5時に、メリーさんの庭で美味しい林檎を
一緒に採ろうよ!迎えに来るよ!」
狼「明朝4時に、シャンクリンの町の定期市に
一緒に行こうよ!迎えに来るよ!」
しかし、3匹目には、食い意地だけでなく知恵も
ありました! 狼の誘いに必ず
「何処に行くの?」「何時に迎えに来るの?」を
訊ね、「行く」とは言っても「一緒に行く」とは
言いません。 そして、常に先回りして
狼が家に来る前に、お目当ての食材等を獲得します。
次々と出し抜かれた狼は、家の煙突から強攻侵入を
試みます。 が、それを予見していた3匹目は
暖炉に熱湯の入った鍋を仕掛け、そこに 狼が
ドボン! ... 鍋蓋を閉じ、程よく茹で上がった
狼を 食べました
そして、幸せに暮らしましたとさ...
とっても 食いしん坊 な豚の話
罠の裏をかいて美味しいとこ取り
兄弟の仇も打ち、将来の脅威も取り除き
狼と3匹目の駆け引き部分が面白いです。
豚は、林檎を食べるためなら 木も登る~!
走って間に合わないなら、買ったばかりのバター
撹拌機に乗って転がる... 超スピード移動も!(笑)
2021-08-17 13:34
nice!(7)
コメント(2)
牡丹鍋は遠い昔、味噌でいただきましたが
狼鍋はまだ一度も頂いておりません・・・
幸せに暮らせそうですが大鍋がないわい!
最近、杖が邪魔で超スピードで走れず><
by Hide (2021-08-26 20:10)
Hide さん,
日本狼は絶滅してしまいまして
今は、(威を借る) 狐の獣害が深刻です (!?)
狐鍋は、いかが~? マスク会食で?
悪酔いする人が続出しそうですね...
by sasanono (2021-09-01 17:57)