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フラ鳥本 009 [ ▲ フランス鳥の読書]

 
Fiete AndersLe voyage de Solo
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de Miriam Koch
仏語翻訳 : Catherine Makarius
[édition originale 2007]


フランス語の絵本を頂きましたので、早速 ... [かわいい]
上写真の本は、原書であるドイツ語版です。
タイトル「Fiete Anders」の意味は、知りません [あせあせ(飛び散る汗)]
フランス語版のタイトルは「ソロの旅」です!

写真の絵は小さ過ぎますね ...
浜辺に座っているのは、サンタクロース!
と、見間違えそうな「」です!(笑)
お洒落で染めたわけでは、ありません。
「生まれつき」なのです。


羊のソロは、見た目が他と違います。
それは、それでいいのですけれど、
いつも1匹ぼっちで、寂しいです。
でも、何処かにきっと、自分に似た誰かがいて
友達になれるはず!

ある日に見つけた気球 ... 赤白縞々... 追いかける!
... 見失う ... あれっ、ここは何処?

町で見かける様々な、自分に似たもの
 コカ・コーラの紙コップ
 ポスターの蓄音機のラッパ
 店舗の日よけ
 道路の立入禁止の表示板
 線路の踏切の棒
... どれも、何も応えてくれません。
「どうして、僕は他と違うの? 何処に行けばいいの?」

当て所なく乗り込んだ列車が、ソロを運んだ場所 ...
それは、海辺でした。
浜には、赤白縞々... の灯台が建っていました。

まわりに似たものなんてなく、ただ1つ、
明るく威風堂々 とした、その姿 [ぴかぴか(新しい)]
素晴らしい!
海も海風も心地良い!
ここでは、何もかもが馴染みのものとは違うけれど、
違っていて、それで素晴らしい!

灯台から、草原と羊たちが見えました。
普通の白い羊たちです。
ソロは、そこで、みんなと仲良く暮らしています。

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以前に居た草原, 羊たちと、何が違うのでしょうか?
何も違いません。
変わったのは、ソロの意識です。
「自分は他と違う」ということに拘っていたのは
ソロ自身の方でした。
気づき の大切さを教えてくれる良書だと思いました。

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ぼんぼちぼちぼち

素敵なお話しでやすね。
特に今の子供達に読んでほしいでやすね。
あっしが中高生の頃は、如何に人と違っているか!が価値だったのに
最近は、違っているといじめられるとか、、、
まったくおかしな価値観の時代になってしまったものでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-12-28 10:31) 

sasanono

ぼんぼちぼちぼち san,
昔の「非国民」的価値観から
自分の価値は自分で決める時代になって
きているとは思いますが、それでも、
排除や苛めをする文化は残ってしまいますね。
社会や組織が、統一的・画一化した価値観を
押し付けてきても、多くの人が「違っていい」
と、はっきり言える環境を護り育て行きたい
ですね!
そして、実のところ、私は
「如何に人と違っているか!が価値だった」
時代を、それほど経験していないように
思います。
子供たちは、(大人も)
個性を自分の持ち味として1人1人が
活躍できる方向へ意識の旅を!
Bon Voyage***
by sasanono (2020-12-29 13:30) 

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