フラ鳥から王子様星へ (31)

　
本文全２７章の第１９章も
第１８章 と同様に、非常に短いです。



王子様は、高い山に登ります。
地球と住人全てを ひと目で見ることができるだろう
と、期待しますが、切り立った山並みしか見えません。

何処かにいるかも知れない人間に、試しに話しかけて
みますと、返事の声は聞こえるものの、姿は見えず
言われた事を繰り返すばかりです。

なぜなら、それは 自分の声の反響 (こだま) だからです。
人間の返事と勘違いしている王子様は

　les hommes manquent d’imagination.
　Ils répètent ce qu’on leur dit
　(人間って、想像力に欠けてるなぁ
　 言われたことを繰り返してだけだよ)


ところで、王子様の登った山ですが
カラカラに乾いていて、尖っていて、塩だらけ
と言っていますから、多分、岩塩の山ですね。

サハラ砂漠で有名な岩塩産地は、タウデニ ですが
塩山ではなく、塩床です。
写真を見てみますと、砂漠に岩塩の隆起部分が
確かに山並みの様ではあります。
王子様の故郷の星には膝丈ほどの高さの山しかなかった
ので、この隆起を「高い山」と思ったのでは？

タグ：フランス語 星の王子さま 和訳

コメント 2

想像力に欠けていますが、イラストは全て？？
想像で描いております>< 岩塩ですがヒマラヤ
岩塩を冷やしトマトに振り掛け美味しく頂いて
いる今日この頃・・・では先を急ぎます！
by Hide (2019-08-16 13:21) 

Hide さん,
私が想像でイラストを描いたら
出鱈目な「福笑い」になっちゃいます！(笑)
個性派ということにしちゃう手もありますか？
(大福笑) ... 河童に木登りは止めた方が ...
by sasanono (2019-08-19 10:16)